始めて、物理をやろう!と思ったのは中学時代でした。
理科の先生が繰り出す魔法の数々に、少年の心は惹きつけられていました。
私の昔の日記には『身近な工具から数多くのモノを作り出す先生を尊敬します』と書いてあります。
はかなくも時は流れ、高校生への階段を上りました。
そこで見た物理像はそれまでのイメージとはかけ離れていました。
記号の羅列、そして丸暗記せねばならぬ公式。そんな物理に嫌気がさした時期もありました。
そんなとき恩師との対話
「君は物理が好きかね?」
「はい。」
「一生の仕事にしたいと思うか?」
「はい。」
「では、君はこれから深く長い忍耐をすることになるよ。君がその苦労を乗り越えた時、君は改めて物理を好きになるだろうね。」
を思い起こしました。
そのときは何となく聞き流していた事ですが、当時の自分には勇気を与えてくれるものでした。
それからは教科書の奥にある意味を掴み取ろうと頑張りました。
今となって思うことですが、物理に限らず、物事というのは直線的な理解が不可能であるわけです。多角的な視点を持つことによって始めて物事の全体像が見えてくるような気がします。
つまり、高校時代の下積み(=公式の暗記)は、大学時代の知識の再構築には不可欠なのではないでしょうか。
私自身、「あぁ、あの公式はこのような意味を含んでいたのか」と認識新たに感動する日々を送っています。

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